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映画『ダイナソー・プロジェクト』 [映画・書籍]

「肉食翼竜カッコイイ!!」

これが一番の感想だ。



上映2日目の夜とはいえ、観客は私を含めて8人。
客席の空白と事前情報から察するに、B級映画というのは覚悟の上であったが――


恐竜映画では『ジュラシック・パーク』シリーズがあまりにも有名であるがB級となると何作も存在する。
多くの恐竜映画を観ると、ジュラシック・パークだけは別格というのはよくわかる。
最近では恐竜が殆どでてこない『紀元前1億年』といったVシネマもあったが、
ダイナソープロジェクトも似たようなものだろうと思っていた。

そう、最初から期待していなかった。
だからこそ「予想以上に楽しめた」のである。
スタッフロールのときに余韻を味わえたのには驚いた。素直に驚いた。
申し訳ないことに、もっと酷い映画だと思っていたのだから。

予算でCGを活用する映画は、どうしても場繋ぎ的で間延びすることがある。
しかし今作は『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』のような擬似ドキュメンタリーの手法を用いており、ストーリーの具合よりも見せ方で退屈はせずに済んだ。

予告映像からも分かるが、昨年上映された『大恐竜時代 タルボサウルスvsティラノサウルス』のような恐竜ばかりでてくるような映画ではない。
本編80分弱のうち恐竜登場シーンは10分未満であろう。
時間が短いからか、あまり恐竜は安っぽくない。
そのため恐竜が出てきたときは「待ってました!」と高揚してしまう。

過去の恐竜作品で、せっかく全身をちゃんとだしたと思ったら残念な出来映えでガッカリした思い出がある。
恐竜ファンにとっては映画のストーリーそのものよりも、恐竜の見た目と登場時間が評価を左右することは大いにある。




恐竜・翼竜そのものの話に戻そう。

今作では「現代まで恐竜が生き残っていたら?」というコナン=ドイルのロストワールド的な展開である。
絶滅したとされている時代から6550万年も経過しているので、
過去の恐竜と比べて「独自の進化をしている」という着眼点はよかった。

記事の最初に書いた、肉食の翼竜などが筆頭である。
そもそもあれは翼竜ではないのかもしれない。
画像がないのは残念であるが、頭の形が獣脚類に近い。
肉食という点からかも飛行する獣脚類だと仮定すると、
もはや鳥と形容してしまってもいいのだろうか?
しかし現鳥類の風貌とは全く違い、羽毛もない。
モンスターハンターのティガレックスを小型化したような姿をイメージしてもらっていいだろう。
岩場から沢山の肉食翼竜が登場したとき、私は「観に来てよかった」という気持ちになれた。惚れ惚れした。

他にも進化によって遊泳に長けた鳥脚類というのも見物であった。
海棲ハ虫類やイグアナのように左右ではなく、
哺乳類のように上下運動で泳いでいた。

私はエンターテイメントとしての恐竜には比較的寛容なので、
ある程度は無茶な設定でも、楽しく受け入れられる。
とはいえ進化した恐竜たちのなか、
なぜあえて「レソトサウルスだ!」というセリフがあったのだろうか。しかも「鳥脚類だから安全だ」と言うではないか。
過去の恐竜の名前は一切捨てて新恐竜だけで統一してもよかったかなと、私は思う。
分類の困難なレソトサウルスを登場させたのは、誰の意向なのであろうか。
しかしレソトサウルスは泳ぎ、成長し大型になると肉食にもなり……そもそもレソトサウルスではないのであろう。
名前だけの別種とはいえマニアックチョイスなので、少しニヤリとしてしまったので憎めないものである。



私は恐竜や動物が好きだから楽しめたというのは大きい。
映画好きなだけでは、ど派手な恐竜映像を期待するだけでは、損した気分になる人もいるであろう。
私以外の残り7人のお客さんは、どういった感想を抱いたのであろうか。
純粋に映画としての点数をつけらると、厳しい案配になる作品だろう。
それに上映館数も少なく、気軽に観に行きづらいのは確かである。
恐竜映画なのに子供向けでもない。
だからこそダイナソー・プロジェクトをVシネマではなく、単館上映でなく、全国複数館の上映へよく漕ぎ着けたなと思わざる得ない。
感謝の気持ちもこめて、「映画館へ観に行っておいて正解だった」





タグ:映画・書籍
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